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インタビュー

|第11回|ー神谷流の美しい字を発信したいーカタダマチコさん<インスタグラマー>

2018/02/08

みなさんはインスタグラムでカタダマチコさんのポストを見たことがありますか?
いまやフォロワー3万人をゆうに超す人気のカタダマチコさん。
美文字が注目を浴びるに従い、大人気になっているカタダマチコさんですが、実は!
おへマガ地域にお住まいということで、おへマガ編集部がインタビューしてきました。おへマガ地域とのかかわりなども含めて、いろいろお尋ねしたいと思います!

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●カタダマチコさん
Instagramアカウント(@machiko798)でその美しい文字と絶妙なセンスを披露し、人気急上昇中。神谷慎軒書写技能研究所所属。好かれる大人のほめられ文字LESSON 書籍発売中 。


|いつの間にかフォロワーが増えていた

——フォロワー36200人!すごい数ですね。インスタグラムを始めたきっかけはどんなものですか?

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カタダさん:「もともと、私は岩村にある神谷慎軒書写技能研究所の塾生です。字の練習用に作ったアカウントだったんですが、ただただアップしているうちにフォロワーさんが増えてきて。インスタグラムでしか出会えないような横のつながりもでき、ちょっと生活が変わりましたね。」

——インスタグラムを拝見していると、すでに先生をされているのかとおもっていました!

カタダさん:「そんなことないんですよ。いつか神谷先生のお手伝いをしたいな、と思っていて、今は勉強中です。今は、フォロワーさん向けに単発で講座をしたりはしていますね。インスタグラムはライブ配信があるので、そこで書きぶりを見てもらったりとか。」




——カタダマチコさんの字は、他のいわゆるペン習字の字と全く違いますよね。

カタダさん:「そうなんです、これは神谷慎軒書写技能研究所の神谷慎軒先生(夫婦で塾をされているので神谷先生は二人みえます)が長年の経験から独自の神谷流という流派の字体です。筆のような、というか一般的にはあまり見られない字体なのでインスタグラムでも私の字が目立ったのかもしれません。 私は親のすすめがあり小学生の時から神谷先生の塾に通っていたのですが、はじめはそんなに書道に対して思い入れはありませんでした。でも神谷先生の字ってとにかく美しいし、書きぶりもサッサッと素早くて、迷いがない。わー、私もあんなふうに書けるようになりたい、といつの間にか思っていました。それから高校卒業まで通いました。それから社会に出てブランクが空いたんですが、また神谷先生のところに通い始めたんです。 」

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——では神谷流はこの地域の隠れた宝なんですね!

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らっと書いてもらったメモがすでに美しい!

師である神谷慎軒氏のインスタグラム

——神谷家には編集部も行ったことがありますが、とにかく美的センスが素晴らしいですよね!

カタダさん:「そうなんですよ!みんなに行ってほしいです。一軒丸ごとギャラリーになっていて、美味しいお茶も飲めるので。庭も先生の理想の美をカタチにしたものになっています。」

 

|神谷流の字を知ってもらいたい

インスタグラムのポストには書写の画像と共におしゃれなカフェや、可愛いネイルが並ぶ。美に対する熱い思いがあるのかと思いきや、「あまりこだわりとか無いんですよ」と意外な一面を見せるカタダさん。「得意なことは書くことくらいしかない」と。謙遜かもしれませんが、そんなカタダマチコさんがフォロワーを集める理由はその一途さにあるのかもしれません。

カタダさん:「美に対するこだわり、あるのかもしれないですけど、自分ではあまりわからないです。書に込める熱い思い、とかも無くて…。」

——書に込める熱い思いが無い、とはどういうことでしょうか。

カタダさん:「私にとって、書は神谷先生の字なんですよね。神谷流の門下生はみんなそう思ってる気がします。神谷流は、神谷先生が『美しい書』について研究に研究を重ねて、1代で築き上げた流派であり、字体です。ですのでインスタグラムにポストしてる時も、私は『私の字』とは思ってないんですよ。神谷先生に習った字をそのままポストしているだけなので。 私は神谷流をもっと色んな人に知って欲しくて、書をしている気がします。そこに自分の感情や哲学はあえて乗っけないで、ただ神谷流を受け継ぐものとして、この字を残していきたいという思いはあります。」

——書道の練習はどれくらいやればカタダさんのようになれるのですか?

カタダさん:「それがね、私あまり練習するほうでもないんですよ。もともと真似が上手いのか、なんなのか。小学生の頃から先生に『あんたは練習そんなせんくてもまあ上手いね。』と言われてて(笑)。そう言われてみれば、美に関してはあまり考えなくてもわかる部分はあるかもしれないです。だから、どれくらい練習すればっていうのは一概には言えないですかね。コツなんかは分かりやすくインスタグラムに載せています。」

——なるほど、ポストにはコツが書いてありますね。

カタダさん:「でも私も先生に比べたら、まだまだです。字を書いて先生に赤を入れてもらうんですが、『ここまで書ければ上出来じゃない』と言われることもあるんですよ、実際。でも、先生の迷いのない書きぶりを見ていると、なんでそんな風に綺麗に書けるの?と不思議に思います。そして全然私とは違うな、と思ってしまいます。先は長いです…。」

——カタダマチコさんのポストはユーモラスなモノも多い。

カタダさん:「そうですか(笑)そう、ふざけちゃうんですよね。いつでも。あと田舎に住んでますからね。田舎ネタはちょこちょこ入れてます。」

——おへマガ地域ならではの田舎ネタがたまに仕込まれてて、「あるある!」ってほっこりします。

 

|初の著作が2017年に発売に

好かれる大人のほめられ文字LESSON

——「好かれる大人のほめられ文字LESSON」が2017年12月に発売になりましたね。

カタダさん:「そうなんです。インスタグラムは今注目されているので前から出版の話は頂いてたのですが、神谷先生が出版されていないのに、塾生が出版するのはちょっと筋違いという思いがずっとあって出版すべきかどうか悩んでいましたが、神谷先生に監修していただくなら何とか、と私の心も決まり、夏ごろから出版準備をしていました。」

——出版してみて反響はいかがでしょうか。

カタダさん:「ありがたいことに重版になりまして。フォロワーさんからも『買ったよ~』ってお声をいただくと嬉しいですね。地元の本屋さんに平積みされているのを見たら嬉し恥ずかしでした。」

——カタダさんの字体を模範にされている方も増えているようです。

カタダさん:「ありがたいことに。神谷先生が研究して培ってきた美しい字が、SNSによってたくさんの方に見ていただけている、というのは、昔では考えられないことなので面白いですね。」

——これからどんな展開になっていくのでしょうか?

カタダさん:「先ほど言った通り、神谷先生のお手伝いをしたいなという思いはずっとあります。地域問わず、美しい日本の文字を書く、という素晴らしさを広めていけるといいですね。」

=====

終始、「神谷先生の字をそのまま受け継ぎたい」と自我の無いように話すその姿は、まるで「自動筆記」を思い起こさせました。

もともと茶の湯から始まった日本の文化は、ヨーロッパのように「人」にフォーカスするのでなく、「流派」からくる作品にフォーカスを置いています。それはまるで流派が人のから人へ移りながら成長していく、生き物そのもののようです。
カタダマチコさんのインタビューでは、書の歴史のなかで流派を受け継ぎ、育てようとする確かな信念を感じました。

カタダマチコ
Instagram
YouTubeチャンネル

神谷慎軒書写技能研究所:
住所:岐阜県恵那市岩村町富田1429
電話番号:0573-43-2788

過去のインタビュー記事

第10回|小林光代さん<中津川市立図書館長>
第9回|伊藤一樹さん<書画家>
第8回|鈴村直さん<NPO法人恵那市坂折棚田保存会>
第7回|中島昇治さん<株式会社 豆の匠中島豆腐>
第6回|加納真弓さん<道の駅加子母駅長>
第5回|中田誠志さん<美濃丈プランニング代表>
第4回|市岡めぐみさん<国民宿舎 恵那山荘>
第3回|高橋侑子さん<ちこり村>
第2回|須原由里加さん<地域おこし協力隊>
第1回|川上瑛さん<串原農林>


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