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おへそレポート

【郷土】このへんのひな祭り。不思議な風習の謎を明かす!

2016/03/30

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【旧暦で祝う、恵那・中津川地域のひな祭り


お雛様、ご自宅にありますか?

私は3月下旬に入ってやっとこさ出しました。急いでひなあられを買いに行くと、もうすでにバローからはすこしずつ撤収されている様子。通常の新暦にならうと、立春を過ぎたころ(節分過ぎ)から、3月3日までひな人形を飾るそうですから、スーパーに3月過ぎてもひなあられを置いているだけでも、稀有なことなんですね。

このあたりの地域は各イベントを旧暦で祝う風習がありますね。ひな祭りしかり、5月の節句しかり。新しい文化というのは国の中心から発生します。ですから、首都から遠ければ遠いほど文化の伝わりが遅く、昔の風習が残っているということなのです。

【カラスミはボラの卵ではありません】

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みなさん、ご家庭でひな祭りにカラスミを作った経験はありませんか?または買ってきて食べたことがあるとか。

カラスミは米粉を練って、砂糖や黒砂糖、くるみやヨモギ、桜などを加えて富士山型の棹型に入れて成型するお菓子です。
カラスミ食べた~いというときのカラスミ、おへマガ地域では間違いなくお菓子のほうを指しますが、ほかの地域でカラスミといえば「ボラの卵」のからすみです。筆者は18歳までこの「からすみ」の存在を知りませんでしたので、恥をかいた経験があります。

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お菓子のカラスミの名前の由来は、子宝の象徴としての縁起物であるボラの卵「からすみ」の形に似せて作ったという説と、中国で作られた富士山の形をした墨、すなわち唐墨に形が似ているため、この名を取ったという説とがあります。

3月ごろになるとホームセンターにはこの「カラスミの型」が平積みされます。各家庭がカラスミを作って桃の節句を祝う風習はまだ根強く残っているんだなあとうれしい気持ちになります。

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【一人に一そろい。バブリーなひな人形のプレゼント】

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ひな人形って、一家に一そろいあればいいでしょう、ということで、最近では何人姉妹がいても一そろいしか買わない家庭も増えました。しかし名古屋を中心とした文化圏ではいまだに1人の女の子に対して一そろい買い与えることが多いようです。
もともとひな人形は子供の無病息災を願って、紙などで身代わり人形を作って川に流す儀式(流し雛)が、江戸時代に工芸が栄えて派手になっていったもの。本来は男女関係なく一人にひとつ。

かといって、高価なひな人形を1人の女の子に対して一そろい買っていたら結構な額になりそうですが、そこはバブリー文化の名古屋のおひざ元であるせいなのか、そういった風習はすたれる様子はありません。

【お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!がんどうちの文化】

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がんどうちは子供たちが、お雛さまを見てお供えの菓子を貰いにいくことです。皆さんの中にも、がんどうちをした経験がある方もみえるのではないでしょうか?筆者の住む地域では私が中学生なるころまではこの風習がありました。新学期前に、地域の子供たちと一緒に大きな袋を持って、各家庭をまわったことを思い出します。

でも思いませんか?がんどうちってなんやねん。と・・・・。がんどうちの由来を調べると・・・

①がんどは鋸で、うちは目立てをすること。または修理をする事で、騒々しい事。
したがって騒ぎながら、悪童たちが雛様の歌詞を貰うこと。
②がんどは灯りでぼんぼりに通じ、うちは歌っての囀化。つまり雛さまの前で歌って菓子を貰うの意。
③がんは願、どは盗み願って菓子を盗むと言うわけ。

といろいろな説があり、定まってはいないようです。

今では各家庭に小学生以下の子供がおらず、また子供が巣立ってしまってひな人形を出さない家庭も多くなり、がんどうちの風習は息もたえだえのようですね。

しかし子供が多い地区ではわずかながら、がんどうちをしているところもあるようです。
こういった風習を調べていると、子供がいるかいないかが文化の保存にダイレクトに関わってくるのだなあと改めて思います。

【まとめ】

今回はひな祭り特集でしたがいかがでしたか?
大人になってひな祭りを祝う機会が少なくなったあなたも、ぜひ一度郷土の文化を思い出して、桃の節句を祝ってみてはいかがでしょうか。

 


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ayami

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2012年に横浜から恵那市へUターンしてきたおへそ仲間です。 登山や自然に関することと、お絵かきがすきな20代後半女子です。 2014年に1児の母になりました♪ FarmRootsという農家2年目でもあります。

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