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名前 おへマガ編集部
おへマガ編集部のえなここです。岐阜県恵那市・中津川市出身&在住の女子。おいしくてカワイイものが好き!
2018/03/19
岐阜県恵那市の中山道広重美術館にて開催されている展覧会『ゆる旅おじさん図譜』が、”センス良すぎ!”と話題を呼んでいます。
「普段は美術館に行かないよ〜。」という人も、思わず”おっ!”と気になる展示タイトルなのでは?
企画したのはどんな人?
どんな内容の展示なの?ということで、おへマガ編集部が学芸員さんに突撃取材してきました!
|ゆる旅おじさん図譜の”中の人”に聞いてきた。
恵那駅から徒歩3分の場所にある中山道広重美術館。
歌川広重や歌川国芳の浮世絵版画など、とても質の高い浮世絵など約1400点を所蔵。ほぼ毎月作品が入れ替えられて展示があり、年に2回特別企画展も開催されています。
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▼今回の展示は、広重の街道絵に描かれる旅人たちを愛情を込めて「おじさん」と呼び、風景ではなく登場人物にフォーカスしたもの。
宿場の名物をおいしそうに頬張るおじさん、タバコで一服するおじさん、ちょっと疲れた顔のおじさんなどなど、クスッと笑ってしまうような表情や仕草をするおじさん達に、思わず引き込まれてしまいます。
▼企画を担当したのは、2015年から中山道広重美術館で学芸員として働く中村さん。
(顔は恥ずかしい・・・とのことで、チラ見せでのご出演。)
ー”おじさん”がテーマの展示。わー!!すごいテーマで切り込んできた!というのが、最初にチラシを見たときの率直な感想です(笑)どうして今回このテーマに?
「以前から、広重の風景画に登場する小さい人物って、意外とかわいいしお茶目だな〜おもしろいな〜と思っていて、いつか人物に焦点を当てた展示ができたらいいね!と、館内のみんなで話していました。
広重は、みなさん”風景画の絵師”と思ってらっしゃる方が多いと思うのですが、景色だけを描いているのではなく、たくさんの”人”が登場します。人間の営みの中にある風景や場面を描いていて、どれも”人”がいてこそ引き立つ風景だなぁと思っていました。」
「当館には3名の学芸員がいて、それぞれ季節毎の展示や特別展を担当しているんですね。今回は”旅”が展示テーマの軸にあったのですが、1年に1回くらいこういう切り口があってもいいのかな?って。(笑)
浮世絵って、今でこそ美術的価値があるものとして認知されていますが、元々は気取って見るものではないんです。今でいう雑誌、旅行ガイドブックのような感覚と言うんでしょうか。
だから、”美しさ”という視点での評価や、単に宿場順にならべて展示するのではなく、人物にフォーカスすることで浮世絵本来の楽しみ方やこれまでとは違った見方を提案できたらいいなと思いました。」
「例えばここは、一服おじさんゾーン。おじさんの中でも、特にキセルを咥えた人に注目してもらえたら!と思って並べました。
この時代の作品には、こうした人が多く登場するんですよ。江戸時代は、タバコ文化が一般庶民に爆発的に広がった時代で、携帯用のタバコBOXもファッションアイテムとして発達していきました。
こうした視点で並べると、おなじ”一服している人”でも、一枚一枚一人一人書き分けがされていることだったり、その時代の人々の暮らしぶりだったりを、私も再度感じました。」
「今回は風景そのものにはあまり言及しないで、おじさんたちの表情や行動がどんなことを言ってそうか?表してそうか?を私なりの解釈で解説しています。おこがましく、こういうテーマでみてください!とはあえてしないようにしました。
決まりとった見方、一般的に評価されている”素晴らしさ”だけが見方ではなく、どんな見方をしてもいい。それぞれ違っていいんです。まずは、肩の力を抜いて広重の世界を楽しんでもらえたらとても嬉しいです。」

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