この記事を書いた人

名前 ayako
フェイスブック https://www.facebook.com/ayako.okada.543
ウェブサイト http://iiji55.exblog.jp
名古屋から恵那市飯地町に移住してきました。 2014年度から「恵那市ふるさと活性化協力隊」として活動しています。 主人と犬一匹でいなか暮らしを満喫しています。
2015/08/18
とある日の夕暮れ前。
我が家にくる人しか絶対に通らない道路の山側に一台の軽トラックが止まっていました。
イノシシの柵にもキノコにも時期が早いし、どうしたのかな〜と思っていると、
「いまからヘボぼってくるで」(いまから黒スズメバチを追いかけてくるから)
と、ジブリ映画に出てきそうなニコニコしたおばあちゃんが山の方から歩いてきました。
奥の方におじいちゃんがいて、こんな棒に肉をつけたものを持って歩いてきました。
その先に黒いヘボがついていて、おしりにティッシュで作ったコヨリが結ばれていました。
「この辺にヘボの巣があるで、いまからこいつでぼう(追っかける)で、あんたもどこに降りるか見とって!」
おじいちゃんがヘボを放すのですが、途中で蜘蛛の巣にひっかかったり、目印のコヨリが取れちゃったり3度ほど失敗。その度になんどもヘボを捕まえに行っては放すを繰り返すおじいちゃん。
「辛抱強くなきゃヘボなんて取れんで」
4回目にようやくヘボが地面に。しかも10メートルぐらい先の丸太の下。
「ありゃ、こんな近くにあったわ。あんたラッキーだったな。普通はずーっと谷下まで追っかけないかんのに、こんな道ぐろ(道端)で見つかって」
おばあちゃんは巣の前の地面に座りこみ、近くにあった棒で地面をゆっくり叩きはじめました。
「こうやって蜂が帰ってきて、巣の中に入るたびに地面に振動を与えると、巣から出て来んくなるでな」
間におじいちゃんが武装完了。
私たち世代には懐かしいセルロイドを燃やしてその煙を巣の中に入れると蜂が酔っ払ったような状態になり、おとなしくなるそう。蜂がおとなしくなったところで、おじいちゃんが巣の周りを丁寧に掘り、巣を取り出します。まるで手術中のお医者さんと看護婦さんみたいにおじいちゃんに必要な道具をおばあちゃんがさっと手渡します。
おじいちゃんがまるで宝物でも取り出すように、ヘボの巣をそっと持ち上げて、おばあちゃんが差し出した箱のなかに静かに入れます。この箱は下が新聞紙貼りになっていて、家に帰って、ちゃんとした巣箱の中に底をべりっと破って巣を壊すことなく入れることができるのだそう。これを秋まで大事に育てて、大きくして、蜂の子を取るのだとか。
「私ら、こんな風に山で遊ぶことしか、楽しみ方知らんで。こうやって二人で楽しんどるんだわ。秋になったら呼んでやるで、大きくなったとこ見においで!」と、大事そうに巣を抱えてお二人で帰って行きました。
想像していたよりも穏やかで淡々としていました。あとで考えたらそれだけ二人の動きに無駄がなく、ドタバタせずに巣を取れたんだな〜と気づきました。
こんな達人流山の楽しみ方を目の前で見せてもらえて、本当に運が良い日でした!

名前 ayako
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